◆ ビデオ・写真撮影入門 「構図の基礎・その1」各ショットとアングル
★構図とは?
当たり前ですが、ビデオや写真にはフレーム(枠)があり、構図とはフレームの中で被写体を「どのアングル(角度)で、どう配置し、何を表現するのか」を考え、決める事です。
読んで字の如く、図(画)を構築するわけですね。
企画が「何を撮影するのか」をハッキリさせる事であるのに対し、構図は「どう撮影するのか」を決める作業で、「より鮮やかに」また「意味ある画像」として残すために非常に重要な要素となります。
★各ショットの使い分け
構図の一番基本的な部分は、「どの大きさでどの角度から撮影するか」と言う問題で、それぞれのショットに得意とする表現や、与える印象の傾向があります。
下表に距離、ズームによる使い分けと、アングル(角度)による使い分けを一覧にし、それぞれに初心者の陥りやすい状況を挙げましたので、参考にして下さい。
※注 被写体による先入観が少ないようにCGを使用しています。
当たり前ですが、ビデオや写真にはフレーム(枠)があり、構図とはフレームの中で被写体を「どのアングル(角度)で、どう配置し、何を表現するのか」を考え、決める事です。
読んで字の如く、図(画)を構築するわけですね。
企画が「何を撮影するのか」をハッキリさせる事であるのに対し、構図は「どう撮影するのか」を決める作業で、「より鮮やかに」また「意味ある画像」として残すために非常に重要な要素となります。
★各ショットの使い分け
構図の一番基本的な部分は、「どの大きさでどの角度から撮影するか」と言う問題で、それぞれのショットに得意とする表現や、与える印象の傾向があります。
下表に距離、ズームによる使い分けと、アングル(角度)による使い分けを一覧にし、それぞれに初心者の陥りやすい状況を挙げましたので、参考にして下さい。
※注 被写体による先入観が少ないようにCGを使用しています。
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■ロングショット 背景全体を広く撮影するショットで、撮影の舞台となる風景や街並みの概観を捉える意味で非常に重要なショットです。 どんなシーンの撮影でも忘れずに撮影しておきましょう。 |
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■ミドルショット ロングショットから少し寄った状態で、メインになる被写体が背景のどの辺りに居るのかが、おおよそ分かる構図です。 |
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■ルーズショット ミドルショットよりもさらに寄った状態で、メインになる被写体と背景の両方を表現するようなショットです。 |
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■フルショット 被写体がフレーム(画面)全体に納まっている状態で、下記のニーショットと共に被写体の動きを表現するのに向いた構図ですが、背景などによっては、被写体が背景に溶け込んでしまう場合もあります。 そのような場合には下記のニーショットに切り替えるか、後述の被写界深度を浅くして撮るなどして対応しましょう。 |
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■ニーショット 人物ではその膝より上をフレーム全体に納める構図で、フルショット同様、被写体の動きを表現するのに向いていますが、フルショットよりさらに寄っているので表情なども一緒に記録したい時に向いています。 |
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■バストショット 人物の胸から上をフレーム全体に納めた状態で、話している人物の表情から、身振り手振りまでを含めて撮影できる構図です。 インタヴューシーンなどの基本的な構図としても向いていて、この構図を中心に話の盛り上がり部分では下記のアップショットやクローズアップショットを織り交ぜていくと上手く行く事が多いようです。 |
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■アップショット 顔全体をフレーム全体に納めた構図で、顔の表情が明確に撮影でき、例えばスタート直前の短距離走者の顔など、表情に重要な意味がある時などに使われるショットです。 また、下記のクローズアップショットと共に、ロングショットからニーショット中心の画像の中に混ぜる事で、非常に良いアクセントとなり、作品全体を締める効果も期待できます。 |
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■クローズアップショット アップショットよりもさらに寄った状態で、目や口元などの顔の一部分をフレームに納めた構図です。 例えば何かに夢中になり、真剣にやっている人の眼差しなど、表情の中でも特に眼差しや口元の表情などに特別な意味があり、それを表現したい時に有効な構図です。 |
初心者の方の最も陥りやすい状況は「ロングショットの撮り忘れ」と「アップショット欠乏症」です。 ロングショットを撮り忘れてしまった事で、「どこに行ったのかが良く分からない」、アップショットが少ない為に、「何を見せたいのかがぼやけてしまう」、「作品の流れに緊張感が足りない」、「感情の表現が足りない」と言った経験は誰にでもあると思います。 ロングショットを忘れずに撮影したうえで、要所要所で効果的なアップショットを積極的に撮影できるように心がけましょう。 |
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■ローアングル(アオリショット) 下から上を見上げるようなショットで、非常に迫力のある画の撮れるショットで高さを表現するのにも向いています。 動きのある被写体の場合はスピード感なども増して、良い画が撮れるのですが、遮蔽物や撮影者の移動に制約の多い構図でもあります。 また「子供から見た母親」と言うような子供やペットなどの視線を表現する時にも使われます。 |
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■ミドルアングル(アイレベルショット) カメラと被写体が水平になるような基本的なショットで、どんな被写体でも違和感なく撮影できますが、このアングルばかりでは少々物足りない感じの作品になってしまいます。 |
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■ハイアングル(俯瞰ショット) 上から下を見下ろすようなショットで、位置関係を把握しやすいショットです。 ローアングルとは逆に「母親から見た子供」と言うような視線を表現する時にも使われますが、人物などを撮影する場合「弱々しい」や「頼りない」と言った印象も与えやすいショットでもあるので、使う時には若干注意が必要です。 |
アングルで最も陥りやすいミスは、「自分の視点でばかり撮ってしまう」事でしょう。 例えば子供を撮る時に、ハイアングルのショットばかりになってしまったり、風景や移動のショットが常にミドルアングルだったりして、変化が少なく、物足りなさを覚えた経験はありませんか? まずは当面の目標に「脱!自分の視点」をスローガンに掲げて、子供やペットの視線で撮ってみるなどして、普段は見ないようなアングルでの撮影を心がけてみましょう。 |
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