◆ EOS 5D Mark II 買っちゃいました!(ファーストインプレッション的なもの)
実は発表当初はEOS 5D Mark IIのスペックは画素数アップよりもボディ面の改善に期待していた私的には完全に期待外れで、長期間5D後継機を待ち望んでいた私としてはかなりガッカリさせられたのですが、でも買ってしまいました。

と言うのも当初はEOS 5D Mark IIをメイン機にして現在のメイン機EOS 40Dをサブ機にしようと思っていたのでEOS 5D Mark
IIのボディ性能がほとんど改善されていないのを知って愕然としてしまったのですが、発想の転換と言うか「40Dをメインにして5D Mark IIがサブなら良いか」と無理やり自分を納得させたわけですね(笑)
メイン: EOS 40D(スナップ・スポーツ・子供・動物など何でも)
サブ: EOS 5D Mark II(高画素・高感度・超広角が欲しい時や風景、静物用)
サブ2: EOS KissデジタルN(上記2機の補助・予備)
という構成で行きます。これにコンデジ2機。
これならEOS 5D Mark IIのボディスペックでも何とか納得できる。
EOS 40D買っといて良かった(笑)
本当はこれにさらに高感度用のカメラとかAF性能の高いカメラとかが1台とも思うのですが、EOS 5D Mark IIとNikon D700の併用ってわけにもいかないですしねぇ^_^;
1Dがフルサイズになってくれれば1台で全てのシチュエーションを賄えそうですが、EOS-1DMark IVでもそうはならないでしょうねぇ、、、
フィルム時代みたいに用途に合わせて撮像素子を差し替えできるようなシステムになるとボディ自体はそんなに頻繁に買い替えなくても良くなる気もしますが、プロ機とかだけでもデジタル部分の換装サービスとかできるようにならないんでしょうかね。中判みたいなデジタルバックというシステムも良いなと思いますが、やっぱりコスト的に難しいかな。
話が少し横道にそれましたが、1Dと1Dsの関係を40Dと5Dmk2でと考えて使っていけば良いのかなと。まぁ5〜10万位高くても良いので、1,200〜1,500万画素くらいでダイナミックレンジが広く高感度に強い秒間6枚、1D並みのAFで防塵防滴ボディにレリーズラグやファインダー消失時間の短いカメラが欲しいと言うのは相変わらずあるのですけどね。
EOS 3Dや1D4フルサイズ化とかの噂が本当になれば良いのですが、あまり期待できそうにないので5Dmk3がもう少しボディに力を入れてくれることを祈るとします(笑)
で、これからが本題のレビューというかファーストインプレッション。
レスポンス、フィーリング、AF・AE・AWB、ファインダー・モニター、データハンドリング、画質、動画機能に分けて第一印象を書いてます。画像の詳細レビューは後日掲載予定。
◆ レスポンス
まずレリーズタイムラグとファインダー像消失時間のスペックを整理しておきます。私の持っている機種や初代5D、1Dなどと比較すると以下のような感じ。
| 機種 | レリーズラグ | F像消失時間 |
| EOS-1V(フィルム) | 55ms | 87ms |
| EOS-1D Mark III | 55ms | 80ms |
| EOS 5D | 75ms | 145ms |
| EOS 5D Mark II | 73ms | 145ms |
| EOS 40D | 59ms | 100ms |
| EOS KissデジタルN | 105ms | 170ms |
私がフィルム時代に使っていたFM2は機械式なのでレリーズラグは40msそこそこだったと思います。それと比較してしまえばフラッグシップの1Dですら遅いわけですが、KissDNの105msなんていう0.1秒以上は論外としても73msという5D2のスペックも結構厳しいです。
中には「体感できない」とか「慣れだ」とか言われる方もいるのですが、10ms(=0.01秒)が体感できないのなら動体撮影は諦めるべき、、、は良い過ぎですが、1/100秒って時速100km(カモなどの飛行速度もこれくらい)で動く物体なら27.5cm(ハト1羽分)も進む時間ですから結構な時間ですし、慣れると言っても「反応」は慣れる事が出来ないんですよね。
タイミングが分かりやすい狙っているシチュエーション(野球のバッティングとかテニスのサーブとか)ならまだしも、例えば鳥が飛び立つ瞬間や子供や動物などの予測が難しい被写体の動きに「反応」した時は「レリーズラグ=反応の遅れ」として出てしまって、単純にシャッターチャンスを逃す要素になってしまいます。
その点EOS 40Dは優秀で、非常に小気味良い感触です。像消失時間はフルサイズだから仕方ないとしても、ラグはこのレベルにはできなかったんでしょうかねぇ、、、
ミラー構造のないレンジファインダーなんかだと20msくらいだったと思いますが、そこまでは行かないまでもやはりせめて50ms台にとどめて欲しいもの。
さらにそれ以上に大きいのはファインダー像の消失時間。俗にブラックアウトなどと言われる時間で、これが長いとレリーズしながら動く被写体を追いかけるというのが非常に難しくなります。もちろん一定の速度で予測できる動きをするものはある程度追えるでしょうが、予測の出来ない動きをするものなどは1シャッター切ったらファインダーから目を外さないとどこに行ったか分からなくなるなんて事もあります。
「1ショットにかける」というならまだしも、遠慮なくシャッターを切れるデジタルなればこそ改善して欲しい部分です。40Dと比較したら45msも長いわけですが、この間にカモさんは1m以上も遠くへすっ飛んで行ってしまうわけですね(笑)
まぁそうした数値上の計算はともかく、実際に使っていてKissDNでは追うのがつらい被写体でも40Dでは(ファインダーの差もあるけど)そこそこ追えるしチャンスも活かせる。
で、5Dは40Dよりもかなりキスデジ寄り(実際の使用感も大体数値の差に近い印象)だということを考えれば必然的に動体撮影のモチベーションは下がろうというもの。
そういう用途のカメラではないと分かっていつつも他社ライバル機はもちろん、自社の下位機種に劣るレスポンスと言うのは正直萎えますね^_^;
なのでスナップショットがメインスタイルの私としては40Dのサブとしてしか使えないわけなんですけど(笑)
「スナップショットや動体撮影を諦めれば最高のカメラ」ですから何とか使いこなして行こうかと思ってますけどね。こうご期待と言うことで。
◆ フィーリング
シャッターのフィーリングという点ではレリーズボタンの感触とシャッター音などがありますが、レリーズボタンのフィーリングは40Dなどのように半押し状態でのクリック感が無く、スッと入って行ってくれる感じで私は好きでした。
シャッター音も発売前に触った機体と同じで「ガショ〜ン」というキスデジの「シャキーン」とも40D「パタパタ」とも1D系の「カシュ」とも違う少し聞きなれない音で少し違和感はありましたが、撮影に集中していれば全く気にならなかったので問題なさそうです。
フィーリングとは違いますがミラーショックは5Dよりもかなり少なくなっているように感じます。音も変わっているので感覚的なものかもですし何とも言えませんが^_^;
ボディの堅牢感やグリップ感は堅牢感は40Dと同等、グリップは個人差があると思いますが40Dがやや良い。これはおそらく5Dmk2の方が僅かに横長で重心位置よりも外にグリップがあるというのもフィーリングの差として出てくるのでしょう。
◆ AF・AE・AWBなど
AF(オートフォーカス)は5Dのスペックと変わり無しという事で非常に残念な部分なのですが、選択できる9点のうち中央点のみがクロスセンサーで他の8点はシングルセンサーになっており、その部分を選択すると40Dで簡単にピントが合う部分でも5Dmk2では迷いまくるという現象が多発しています。
こればっかりは「キスデジ並み」と言われても仕方がない部分。
一応、光源検知が追加(これは40Dにも付いていますが)されていて、光源によるピント位置のずれというのはかなり回避されているので5Dからは少し進化しています。
フルサイズなので周辺部分ではピント精度が出ないというのもあるのでしょうが、せめて横の一番外側の測距点の両脇と縦の外側の測距点の上下位にも測距点があると非常に使いやすくなると思うのですが、このカメラの性格上あまり使用頻度が高くないと思われるサーボAF用のアシスト6点などは廃止して、今の9点を全てクロスにして前述の6点をシングルでも良いので選択測距点として追加するというのは難しかったでしょうかね?
AE(オートエクスポージャー)はKissDNと40Dでかなり違いがある事が分かっていましたが、5Dmk2と40Dはほぼ同じくらいの印象です。
ただ、結果の画像はマニュアルで同じ値を設定して撮影しても5Dmk2の方がやや暗めに見えるので、場合によっては明るめに1/3段調整する必要がありそうです。
AWB(オートホワイトバランス)はもう少し使っていかないと分からない部分もありますが、結構良くなっていると思います。40Dではずれていただろうなと思うシチュエーションでもかなり確実に拾ってくる印象ですね。
◆ ファインダー・液晶モニター
あとファインダー、これは予想以上に良いですね。
今回のモデルチェンジで唯一全面的に支持できる部分かも(笑)
α900のファインダーが素晴らしいそうなので、その比較でどうこうと言われる方もみえるようですが、個人的には十分だと思いましたし、価格からすれば尚ですね。
液晶モニターは確実に良くなっていますが、明るさが「自動」がデフォルトになっていて露出を変えて撮ったのに変化が無いように見えた時には少しビックリしました(笑)
体の影になったり、木陰などではパラパラと明るさが変わって見辛い時もありますね。もう少しセンサーが明るさの変化を感知してから実際に液晶の明るさを変えるまでに余裕を持たせた方が使いやすそうな気がします。
◆ データハンドリング
もう一つの気になっていたポイントですが、2,110万画素と言う膨大なデータ量によるデータハンドリングの悪化について。
これはもう少し長く運用していかなければ何とも言えない部分もありますが、正直に申し上げれば「私の現状ではかなり厳しいぞ」と言う印象。
RAWは1ファイルが20〜35MBもあって8GBのコンパクトフラッシュでも200枚くらいしか撮れませんし、現像時にもかなりの時間がかかりHDD容量もかなり圧迫されます。
CPU:Core2 Duo 3.16GHz メモリ:4GB 800MHz HDD:sATA1TB RAID程度では何ともなりそうにありません( ̄▽ ̄;)
64bit OSにしてXeonでデュアル構成にするかぁ、、、いや1Ds買えるってそれ(笑)
一応データのバックアップ用にはDVDでは何ともなりそうになかったので新規にブルーレイドライブを導入しましたが、外付けHDDも1TDくらいは増やさないとです。
sRAWで撮ればという意見も聞くのですが、別にsRAWで記録したからってもともと画素ピッチに余裕のあるセンサーみたいにダイナミックレンジが広がるわけでもなく、それこそ2,110万画素がただのデメリットの塊というかお荷物になるだけだしなぁ、、、
一応周囲の画素を平均化してリサイズするのでしょうからノイズ特性は上がる気もしますが、緊急避難用ならともかく常用がsRAWってのも何だかね^_^;
ボディ自体は安くなったのですが、他の部分にお金がかかるカメラですね(笑)
◆ 画質
レスポンスやデータハンドリングなどの話になってしまうとどうしても否定的な話になってしまうのですが、画質はそれなりに良いと思います。あくまで「それなり」ですがw
やっぱり高画素なので、高感度はまだしもダイナミックレンジ(ベースのという意味)に関しては先代5DやNikon D700などの画の方が印象が良いですね。
ただ高感度はこの画素数でよくぞここまでと思えるノイズ感の少なさ。もちろん低感度でも厳しいと思えるダイナミックレンジですから高感度に設定すればそれ以上に厳しくなるでしょうが、「ノイズ」と言うことだけ見ればD700やD3並みに見えます。
ノイズ特性を60%も改善させたということであればそれはそれで凄いですね。
ただカメラ内現像のJPEGは低感度でも非常に解像感が悪く、コントラストが高過ぎシャープネスも強過ぎるという何かコンデジのような画作りで好きになれません。
私は基本がRAWなのですが、JPEGも保険として使うのでこの辺りは以前のモデルと同じくらいに戻して欲しいですね。自分でピクチャースタイルを作るのも手間ですし。
画質の詳細なレビューは後日また画像付きで上げる予定です。
◆ 動画機能
最後に結構多くの人が気になっているであろう動画機能ですが、、、
映像屋の目から見させてもらえばハッキリ言って一般向きではありません。と言うか「一般的な用途では使い物にならない」と言い換えた方が良いでしょうか。
もとよりビデオカメラと置き換えるというか、「ビデオカメラと一眼レフを持ち歩いていたけどこれなら1台で済むねぇ」なんてのは虫が良すぎる話で、そんな用途に向けた機能では無いと思いますが、それを期待して買ってしまった人には厳しい現実が(笑)
基本的には映像の専門家が場合によって取捨選択するというような機能になるかと思いますし、発売前に触ったテスト機とは動作が違っているようだったので、その時に受けた印象ほど使い辛いという感じはありませんが現状ではかなり気難しい特異な機能という印象です。
しかし30Pはどうせならシネマの24Pにして欲しかったなぁ、、、
この動画機能に対する私の率直な第一印象は「被写界深度や画角、特殊レンズによる効果などの目新しさに慣れてしまえば使用頻度が低くなる」という感じ。
現状ではISO感度(ビデオカメラ流に言えばゲインですが)や絞り、シャッタースピードなどを個別に設定できないのは表現意図を反映させようとするのに大変過ぎます。
動画にとって非常に重要な音声は、内部マイクはほとんど使い物にならない酷さですが外部マイクを使えるのでかなり救われます。
というか外部マイクを付けないと画像と音声の同時記録は無理ですw
掲載した機体写真ではガンマイクにウインドジャマーを付けていますが、屋外で使うなら最低限これくらいは準備しておきたいですね。広角で環境音を拾うならステレオの外部マイクも必須ですが、防振対策のマイクマウントも必須になると思います。
すでに本格的に動画をやっていて持っている人は良いと思いますが、今から揃えるとなるとそれだけでも5〜10万円位になると思うので少し大変そうですね。
◆ まとめ
動画機能は画的な目新しさと画質に感動はするものの常用するにはまだまだ熟成が必要だと感じますし、レスポンスやAF、データハンドリングという部分については予想通りかなり厳しい部分、早急に改善して欲しい部分というのが目立つのですが、ファインダーや液晶モニターはかなり良くなっていますしフィーリングなどの細かい部分にも努力の跡が見られるので、発売前に受けた印象ほど悪いものはありません。
私の場合は発売日から10日ほど遅れて26万円と少しで購入できたわけですが、これくらいの価格なら全体として見て悪いカメラではないと思います。黒点問題など気になる部分もありますが後は画質ですね。これは後日のレビューをご期待下さいという事で(笑)
| レンズ | 交換式(キヤノンEFマウント・EF-Sには非対応) |
| 撮像素子 | 有効2,110万画素35mm判フルサイズCMOS |
| モニター | 3.0型92万画素液晶 |
| 注目・特徴 | DIGIC IV、撮像素子のダスト除去機能 顔認識ライブビュー機能、フルHD動画撮影 9点(中央クロス)+6点アシストAF |
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